日高本線勇払駅
2020.7.29
苫小牧で所用があり、時間が余ったので日高本線の勇払駅に行ってきました。苫小牧からたった一駅、10分で着きます。日高本線は鵡川以遠が高波被害により休止中で代行バスが走り、鉄道はほぼ廃止が決まっています。残る苫小牧〜鵡川間も輸送密度200人以上2000人未満の、単独では維持困難路線にはいっていて、今後の存続は予断を許しません。
私の乗った苫小牧発10:19の2227Dは平日の中途半端な時間でもあり、乗客は5,6人ほどでした。勇払は苫小牧市内で苫小牧東港と西港の中間に位置し、各種工場や倉庫、発電所が集まる工業地帯です。駅から数100 mの集落には作業員向けと思われる簡易ホテルがいくつもあります。苫小牧駅前へは道南バスの路線もありますが、所要時間は1時間もかかります。ただ、途中、沼ノ端駅やイオンモール苫小牧などの大型商業施設を経由するので、私が帰途乗った便は結構な利用客でにぎわっていました。
勇払駅は、元は1面2線の交換駅で、側線もあったため駅舎まで跨線橋があったそうですが、駅舎側の線路が撤去されていまは棒線駅になっています。駅施設や線路はきちんとしていて荒廃した感じはありません。このあたりは苫小牧の隣駅でもあり、以前訪問した大狩部駅とは大違いでした。
広場にぽつんと立つ武骨な駅舎。ホームとは少し離れている。駅前通りは集落からはずれているので寂しい。
ホーム側からみた駅舎。
駅舎を出たところから島式ホームを見る。以前はホームの手前に何本か線路があった。
ホームから上り苫小牧方面を望む。線形から元は島式ホームを抱き込む1面2線だったことがわかる。3両編成があるらしい。
ホームから下り浜厚真方面を望む。
駅名標。
到着した日高線色キハ40単行の鵡川行き2227D。
駅舎内の発車時刻表。鵡川から先は代行バスだが行き先は最終駅になっている。
運賃表。浦河、様似の遠さがわかる。